サーフの釣りで最初に迷うのが、どこでサオを振るかだ。広い意味での釣り場選びは、雑誌や本などの釣り場ガイド、あるいは釣具店の釣り場情報などを参考にする。
そして、実際に釣り場に立ったら、まずは土手や防波堤など少し高い場所に立って、地形の変化や海の状況を観察する。広大なサーフはやみくもにルアーをキャストしても魚に出会える可能性は非常に低く、「釣れそうな場所」を自分の目で絞り込んでいくことが大切だ。
たとえば海の中でも白波が立つ場所は、その沖に瀬があったり、岸から続く浅瀬が沖に向かって落ち込むブレイクラインになっていたりする。魚はこうした地形変化のある場所を好み、ルアーがブレイクラインに届く場所を見つけられればそこが有望なポイントになる。
また、サーフの釣り場で重要なスポットになるのが離岸流だ。離岸流は岸に押し寄せてきた流れがまとまって沖に払い出しているところで、周囲は海底が掘れて深くなっていて、エサとなる小魚やフィッシュイーターが集まる。たとえば一定の範囲の海を見て、波立ちがある場所に挟まれた、そこだけ波が穏やかな筋があると離岸流になっている可能性が高い。そうした場所を見つけたら、試しにルアーをキャストしてみて、抵抗が大きければ離岸流である、そうでなければ違ったなどと判断する。もし離岸流があると確認できたら、その周辺を重点的に釣ってみる。
あとは周辺に比べて沖に張り出している場所や、小さくても何かしらの流れ込みがある場所なども有望。小魚が浜に多く打ち上げられている場所もチャンスがある。こうした要素が複数絡んでいれば、さらに有望なポイント、サオを振ってみるべき場所と判断できる。
(プラスの要素)
(マイナスの要素)