クロダイやキビレはいろいろな場所に生息しているが、ルアーで釣る場合は、港湾部につながる河川や運河が主な釣り場になる。その際、河川の場合は、海の干満の影響が及ぶ汽水域であることが条件になる。釣り場のガイド本などで、クロダイやキビレのマークが付いている場所なら問題ない。
水質がきれいな場所であれば、目視で魚影を確認できることもあるが、実際にこの釣りをする時に姿が見えている魚をねらうことは少ない。クロダイやキビレは警戒心がかなり強く、人間の姿が見えている状況ではルアーに全く反応しないことが多い。
そこで通常は沖に向けてロングキャストし、そこからルアーを動かして、一定の距離を取った場所で魚をヒットさせるイメージで釣る。その際、底質が砂、泥などの比較的サラサラしている場所ではフリーリグを選択。牡蠣殻やゴロタなど、根掛かりが多い場所ではバイブレーションなどでねらうようにする。
クロダイやキビレは日中と夜の両方の釣りでねらうことができる。ただし、強風で波が立ち川底が荒れる(底荒れする)日は魚の反応もよくなく、釣り自体もしにくい。また、春や秋の急激な冷え込みも魚の活性が下がりやすい。
クロダイやキビレは潮の動きで活性が大きく変わる。そこで、まずは潮が動いている時間帯をねらう。具体的には満潮からの下げ、干潮からの上げなど、潮が浮き出すタイミングで釣りをする。潮汐はスマートフォンのアプリなどで確認でき、潮の動いている時間帯と朝夕のマヅメ時が絡む時は最もチャンスとなる。逆に小潮など潮があまり動かない潮回りは魚の反応が悪い。
天候は雨天でも釣れないことはないが、晴れや曇りがよい。