Hondaとゼネラル・エレクトリック社(GE)による折半出資子会社であるGE Honda エアロ エンジンズ(GE Honda Aero Engines, LLC 以下、GE Honda)は、スイスのジュネーブで開催されているビジネス航空ショーのヨーロピアン ビジネス アビエーション コンベンション アンド エキシビション(EBACE2016)にて、現地時間5月23日に以下の発表を行いましたので、その内容をご案内いたします。
<ご参考>
GE Hondaは、4月20日に、欧州航空安全局(European Aviation Safety Agency)から量産型ターボファンエンジン「HF120」の欧州における型式認定を取得したことを発表しました。
GE Honda社長のスティーブン・シャクナイティスは「欧州におけるHF120の型式認定取得は、GE Hondaにとって非常に意義があります。これから、欧州のお客様にHF120をお届けできることを非常にうれしく思います」とコメントしました。
今回の欧州における型式認定取得により、GE Hondaは欧州での航空エンジン事業において新たな一歩を踏み出しました。
さらに、GE Hondaは、今年4月の欧州でのHondaJetデリバリー開始に先駆け、タグアビエーション社(南部担当)、ラインランド・エア・サービス社(中部担当)とともに、新たにマーシャルアビエーションサービス社(北部担当)を欧州における認定サービス拠点に加え、より充実したサービス・物流拠点の拡大を進めてきました。これらの拠点を通じ、「エンジンメンテナンスケアプログラム」(EMC)を販売するなど、24時間365日体制でお客様をサポートしていきます。
また、今年2月には、HF120を生産するホンダ エアロ インク(Honda Aero,Inc.)のバーリントン工場(米国ノースカロライナ州)が、米国連邦航空局(Federal Aviation Administration 以下、FAA)よりオーバーホール技術を有する整備工場として、MRO(Maintenance Repairand Overhaul)認定を取得しました。この認定により、バーリントン工場でHF120の重整備が可能となります。量産エンジンの組み立てと重整備を同じ工場内で行うことで、市場から寄せられたエンジンのコンディションに関する情報を、量産エンジンにいち早くフィードバックできるようになります。
なお、バーリントン工場は量産エンジンの生産が本格的に稼働することに伴う拡張工事を進めており、2017年初めの完成を目指しています。
2013年12月13日にFAAより連邦航空規則のPart 33が定める型式認定を取得。
クラストップレベルの燃費性能と耐久性、世界最高レベルの環境性を兼ね備え、新たなスタンダードとなるべく開発された定格推力2,095ポンドのエンジンで、以下の技術的特長を備えています。
Hondaの全額出資で2004年に設立された航空エンジン事業子会社
藁谷 篤邦(わらがい あつくに)
米国ノースカロライナ州バーリントン
Hondaの航空エンジン事業に関わる開発以外のすべての統括。具体的には、部品調達やエンジン生産など
GEとHondaの共同出資で2004年に設立された航空エンジン合弁会社
スティーブン・シャクナイティス(Steven Shaknaitis)
米国オハイオ州シンシナティ
機体メーカーへの営業、カスタマーサポートなど