- 分布
- 全国の沿岸に分布し、奄美諸島・沖縄島にも稀にみられる。
- 大きさ
- 数十cm程度までのサイズが一般的で、最大で体長1mを超える。
- 釣期
- ほぼ周年釣ることができるが、3~6月、9~11月ごろが最盛期。
- 棲んでいる場所
- 成魚は水深30~200mの大陸棚や外洋に棲む。
- 生活史
- 岩礁や砂礫底の海底付近を好み、大きな群れは作らない。
普段は比較的深い場所にいるが、2~8月の産卵期(南方ほど早い)には沿岸の浅海へとやってくる。
1回に数十万から数百万個の卵を産むが、ほとんどは外敵に食べられてしまう。稚魚は浅場の藻場や岩礁帯で生活し、2~3年で深みへと移動する。寿命は20年から40年に及ぶとされる。
- 特徴
- 体色は紫褐色を帯びた淡いピンクで、側面には瑠璃色の小さな斑点がある。若いうちは不明瞭な横縞が現われていて、成熟するにつれ消えていく。また、尾ビレの縁が黒く、ここでチダイやキダイと見分けることができる。
エサは甲殻類や小魚、貝や頭足類などさまざま。かなり頑丈な歯を持っており、エビやカニの硬い殻を噛み砕いて食べる。
- 主な釣り方
- 投げ釣りでねらえる地域もあるが、基本的には沖釣りでねらうことが多い。寄せエサ釣りやテンヤを使うエビエサ釣り、ルアーの一種であるタイラバなどで釣る。
- 美味しい食べ方
- 刺身や塩焼きなどの美味しさは、改めて解説する必要もないだろう。皮に旨みがあるため、ひと手間かけて皮霜造りにするのもいい。アラは潮汁に。ほかにはムニエルやフライ、鯛茶漬け、鯛めしなど。
※この図鑑は、釣り人のために作られています。
そのため魚の名称は標準和名ではなく、釣りの人の間で呼ばれている通称名が使われているものもあります。